非暴力平和隊・日本

非暴力平和隊実現可能性の研究【第3章 第1節】

第3章 現地諸関係の最善の実践例

ドナ・ハワード、コーリー・レヴィン

3.1 はじめに

現地における効率性は積極的、創造的そして効率的な諸関係に依存するーチーム内の、他のGO'sやNGO'sとの、そしてNP統制下の構成組織との関係である。この章では他の諸団体がこのような関係を如何にして処理しているかの事例を含む。同じような目的を持つが規模が小さいのでNPの大規模な介入の仕事にはそのまま適用は出来ない平和部隊の関係からある程度の結論を引き出し、目的や生い立ちはそれほど似ていないが規模的に同じか或は大きな団体からその他の結論を引き出そうと言う試みである。

この調査に含まれる平和隊の派遣団体は、バルカン・ピース・チーム(BPT)、クリスチャン・ピース・チーム(CPT)、ヨーロッパ市民平和活動、オシエク・ピース・チーム、国際平和旅団(PBI)、Servicio International para la Paz(SIPAZ)、Witness for Peace(WfP)を含む。その他の事例はCiprus Resettlement Project、ガルフ・ピース・チーム、ミル・サーダから引用されている。
大規模な団体も対象になっている。これらは、CARE やInternational Rescue Committee等のような国際的人権擁護NGOを含んでいる; 国際赤十字(ICRC);the Organisation for Security and Cooperation in Europe(OSCE)やUN Department of Peacekeeping Operations(DPKO)等。

ここで重要なことは、大規模団体と小規模団体の二つのカテゴリーの違いは、活動の規模によるものだけではなくそれぞれの団体が構築されるされ方や与えられた任務・権限でも異なっていることである。

多くの小規模な団体は殆どが草の根運動であり、しばしばボランテイアにより運営され、予算規模も小さく、意思決定過程では既存のやり方にとらわれていない。大規模団体は一般にトップダウウンで階層的な組織構造でスタッフの要件は小さな団体における適材適所の採用よりも教育と経験をより重視した採用を行っている。筆者の想定としては、NPは最大の効率と団結心と参加型統治を目指しこれらの事例を混ぜ合わせることになるであろう。

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