非暴力平和隊・日本

Rumors of Peace 2001〜2004:第9号(2003年6月)

The Peaceforce is what you can say yes to when you say no to war.

戦争にNoを言う時、平和隊にはYesと言える。

2003年6月

スリランカでのパイロット・プロジェクトに関する最新情報

平和隊初の事業であるスリランカ・パイロット・プロジェクトの開始にむけて、世界各国の平和隊ディレクター、スタッフおよびボランティアは次のことを行いました。

  • William Knox氏をプロジェクト・ディレクターとして採用しました。
    ウィリアムは事務弁護士(solicitor)(末尾の注参照)で、国際的経験に富み、スリランカにおいても二つの平和団体にて8年間勤務した経歴を持ちます。ウィリアムの連絡先は以下のとおりです。
    Wknox@nonviolentpeaceforce.org
  • 平和隊スリランカ・チーム隊員募集に対して、35カ国から150人の応募があり、書類選考が行われました。
  • このうち18人の応募者が、第1次スリランカ平和隊チームの隊員として参加に際しての、能力などの評価とトレーニングを受けるべく選出されました。
  • 第1次平和隊チームが使用するコア・トレーニング・カリキュラムが完成しました。2003年夏にタイにて行われるこの3週間トレーニングは3人のトレーナー(タイ、米国、ジンバブエから)により執り行われます。
  • スリランカにおける現地パートナーとの連携を強化しました。
    この現地パートナーとはスリランカ南部コロンボに本拠を置くSri Lanka―the People's Action for Free and Fair Elections(PAFFREL)とジャフナに本部のあるthe Consortium for Humanitarian Agencies(CHA)を指します。

平和隊スリランカ・パイロット・プロジェクトに関する、事業目標、戦略そして今後の日程などの詳細はhttp://www.nonviolentpeaceforce.orgを参照してください。

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平和隊がさらに3つの紛争地域にて支援を行う
ワーキング・グループを組織

平和隊ワーキング・グループ(検討委員会)は3つの紛争地域において非暴力的変革のために活動する団体との関係の構築と支援を行うための活動を開始しました。これらの紛争地域とはビルマ(亡命者との連携)、イスラエル・パレスチナ、そして韓国・北朝鮮を指します。それぞれのワーキング・グループは平和隊ディレクター、スタッフ、メンバー団体の代表者、および各地域で活動する非暴力アクティビストにより構成されます。

一例をあげますと、平和隊は今年3月、朝鮮半島における戦争抑止のための非暴力アクションへの支援の要請を韓国からの受けたため、韓国ワーキング・グループを組織しました。同グループは現在、ソウルと平壌へ調査団を派遣するための資金調達に取り組んでいます。また朝鮮半島情勢に詳しい人たちのメンバーとしての参加も要請しています。関心のあるかたはYoung Kim氏(ykstorytelling@hotmail.com)またはNick Mele氏(nickmele@attbi.com)までご連絡を。

ビルマおよびイスラエル・パレスチナに関する平和隊ワーキンググループの詳細情報は2003年夏発行の非暴力平和隊ニューズレターにて発表されます。

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平和債キャンペーン(PEACE BONDS CAMPAIGN)

非暴力平和隊は10万口の平和債(ピース・ボンド)を一口あたり10ユーロ、16カナダドル、6イギリスポンド、10アメリカドル、470インドルピー、1,180日本円にて販売します。

この債権は2010年に大規模な常設国際非暴力平和隊が結成される際に満期を迎えます。平和債は複数の言語で発行され、お友達や家族への贈り物としても最適です。この債権は平和隊のホームページにて安全に1口単位、または50口単位で、購入できます。

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非暴力平和隊ヨーロッパ:最新情報

ヨーロッパのメンバー団体は、2003年3月にオーストリアのグラーツ(Graz)にて、第1回目の年度地域会議を開催しました。この会議に集った参加者約20人によって、スリランカプロジェクトの進展、平和隊の長期的発展という課題、そしてヨーロッパ内外での連絡と共同事業の行い方などの議題が討議されました。

  • スペインでは、NOVAがカタロニア非暴力平和隊のホームページを立ち上げ、またpublic budget(公共予算という意味か?)の0.3パーセントを平和の文化のために拠出することを求めるポートフォリオの中に非暴力平和隊を含めることになりました。
  • ドイツでは非暴力平和隊ワーキング・グループがスリランカ・チームへの参加候補者の募集と選考を行っており、また同プロジェクトのための助成金申請にも協力しています。
  • イタリアではメンバー団体がItalian Civil Peace Serviceの結成に向け、他のイタリアの団体と共同で活動しています。またEuropean Civil Peace Corpsの設立のためにEU議長(訳注:2003年度7−12月はイタリアが担当)へのロビー活動を行っています。
  • 英国では、英国開発省からの資金援助の可能性について交渉が続けられています。
  • ブリュッセル事務局は現在5人のインターン、ボランティア、そしてヨーロッパ・ワーキング・グループの協力により運営されています。

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求む:ボランティア教師/カリキュラム・スペシャリスト

現在スリランカ・パイロット・プロジェクトに関する、学校における普及教育プログラムを作成できる教師の方(定年後、現職、予定を問わず)1名ををハーフ・タイムのボランティアとして募集しています。

The Nonviolent Peaceforce has the potential of contributing
to the movement for the Culture of Peace in a big way.

非暴力平和隊は平和の文化のための運動に大きく貢献できる可能性を持っている。

Anwarul K Chowdhury 国連事務局事務次長

注:Solicitor:
英国ではBarristerとSolicitorという2種類の弁護士資格があり、法廷で弁護する資格のあるBarristerと、その資格はなく、Barristerと訴訟依頼人との仲に立って法律(訴訟)事務を取り扱うのがSolicitor。日本や米国にはこの区別はない。(訳者注)

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