非暴力平和隊・日本

NP共同代表からの手紙:2003年7月14日

和訳/Letter from NP co-chairs 20030714

2003年7月14日

非暴力平和隊(NP)メンバー団体の皆さんへ

毎月お届けしているニュース通信の第3報をお届けします。この通信ではNPの進展状況および直面する課題についてお知らせしています(前回は先月6月8日にお届けしました)。皆様の平和と非暴力への努力が実るよう、そしてNPの発展が皆様の期待に添っていることを祈ります。

この通信にはスリランカに関するアセスメント(選考)とトレーニングについての要約を添付しました。これにより、スリランカに関してどんなことが行われているか知ることができます。また我々スタッフ全員を代表し、メル・ダンカンによる 活動報告月報も添付してあります。

メル・ダンカンの報告と要約からわかるように10カ国17人のボランティアが参加して6月27日にアセスメントが始まりました。

11人が女性で6人が南側から参加しました。我々は23歳から60歳まで若さと熟練さをバランスよく兼ね備えたすばらしいボランテイアのグループを迎え、とてもうれしく思っています。

また、プロジェクト現地責任者が雇用されました。イギリス人平和活動家のウィリアム・ノックスです。彼はここ9年間をスリランカで暮らし、平和活動に費やしていました。また、チームマネージャーとして、ジャン・パッションが雇用されました。彼は近年NPのボランティアの一人としてNPの発足にとても努力してきました。

一方で、我々はNPが真の国際団体となるよう組織の整備に努力してきました。我々はアフリカ協議会が数カ月中に開かれるものと期待しています。この協議会で、国際運営委員会(IGC)のアフリカのメンバーが確認、あるいは変更され、アフリカのコーディネーター(取りまとめ役)の役割について、論議されます。この協議会の後、アフリカのメンバー団体と協議しながら新たにアフリカ・コーディネーターが雇用されます。

我々は又、IGC会議の転換と運営を含めた一連の方針について検討しており、今月中には承認されるでしょう。今年の末までには多くの方針が書面化された後、承認のため投票が行われ、NPの全ての活動に対する明確な指針が示されるものと期待しています。

ビルマ(ミャンマー)・ワーキンググループは、当グループの活動の役目として、紛争への理解を深め、将来のプロジェクトに対する可能性のある提案に対する相互の自信を深めるために、全国民主連盟(NLD)とビルマ非暴力行動委員会(CNAB)と共に実施されるべき非暴力ボランティアのためのトレーニング・プログラムに関する提案を出しました。戦略及び方針委員会は実際に提案を見直し、IGCが検討できる具体的な勧告を作成しています。

世界に変化をもたらし始めるであろうNPの成功を願って。

共同代表:ティム・ウォリス クロディア・サマヨア

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活動報告 2003年5-6月

スリランカ

最初のチームが選ばれた。応募者は150人だった。3段階の選別の後、評価に進む18人が選ばれた。10人が女性で、8人が男性、11人は北側諸国からで、7人が南側諸国からだった。米国-4、ドイツ-2、カナダ-2、日本-2、ケニア-2、ガーナ-1、インド-1、フィリピン-1、ブラジル-1、パレスチナ-1、オーストラリア-1である。新人募集のプロセスではメンバー団体が大きな役割を果たした。

先遣チーム

英国人のウィリアム・ノックスがプロジェクト現地責任者として雇用された。彼は、スリランカでの8年間の在住と活動を含めて、かなりの国際的サービスを経験している。米国のジャン・パッションは、チーム・マネージャーとして雇用されている。彼はNPで4年間にわたりボランティアあるいはスタッフとして 奉仕してきた。彼はまた、平和構築とトレーニングの経験を豊かに持っている。

評価

ラジヴ・ヴォラ、ディヴィッド・グラント、およびメァリ・ルー・オッによる4日間の評価に参加するために17人がタイのチェンマイに到着した。チェンマイで7月2日に始まり、3週間続けられるトレーニングに向けて14人が残った。

緊急行動ネットワーク

42か国からの290人の人が、NPのスリランカ・プロジェクトから国際的行動が要請された場合の緊急行動者として奉仕することを約束している。さらに多くのボランティアが必要とされています。
ERN@nonviolentpeace.org

ワーキング・グループ

ビルマ

ラム・マニヴァナンとラジヴ・ヴォラは、メンバー団体である「ビルマのための非暴力行動委員会the Committee for Nonviolence Actions forBurma(CNAB)」の代表たちならびに他のビルマ難民グループとの接触を続けている。彼らはいま、ビルマ人のグループと会うためにタイに滞在している。彼らは、非暴力トレーニングに対する支援を求める提案を進めるばかりでなく、NPならびに国際社会がさらなる支援を提供することのできる手段を探求している。

韓国

NPのメンバー団体は、朝鮮半島における永続的な平和の実現のための具体的行動を発足させるでありましょう。彼らは世界中の平和愛好者すべての間の国際的連帯をしきりに促しており、NPの国際運営委員会に対してNPが実行する最初のプロジェクトの中に韓国を含めことを求めている。彼らは、最近の危機的状況、ならびに、NPの優先的プロジェクトの中に韓国を含める可能性を調べるための、NPからのチームの韓国への調査訪問を心から歓迎している。

イスラエル/パレスチナ

このグループは、先遣チームを求める提案の調製を終え、今は資金源を捜している。

コミュニケーション

ウェブサイト

新しいウェブサイトが3カ国語で完成している。

E-ニューズレター

世界中の8,000人に対して3カ国語で送信されている。

ジャーナリスト

ニューデリーでの NPについて要点をよく知らせていた。

パワーポイント・プレゼンテーションが、NPに関してカナダと米国において創設されている。

情報技術チームはスリランカ・プロジェクトのための技術的要求事項ならびに安全保障方針のための提案を調製中である。

メディア

ピース・ボンド(平和債)についての新聞発表が作成され配送された。NPの沿革に関心を持っている映画制作者の二人と作家一人との論議が続けられている。

調査

評価

ノルウェーのTromso大学が、スリランカ・プロジェクトに関する外部からの評価をおこなうことを自発的に申し出た。

行動規範

数多くの草案に関してIGCが見直しコメントを加えたが、まもなくウェブサイト上で入手できます。執行委員会が見直し、コメントを討議し、暫定的な性格を持つ活動用の文書として提出した。この行動規範は、スリランカにおけるNP チームの手引きとして使われるだろう。

評価用ツールが スリランカ・チームの新人募集のために開発された。

会合・情宣

アフリカ協議会

メンバー団体とスタッフは、ナイロビで8月25 - 29日に開催することを予定しているアフリカ協議会の準備中である。

メンバー団体

現在の団体数は89。

カナダ・ピースチーム協議会

NPカナダは 、最初の国内のピースチームの協議会を開いた。

会議

メンバー団体のHoly Land Trustおよびドキュメンタリー“A Force More Powerful.”(もっと影響力のある精神力)の制作者たちとの一日がかりの打ち合わせが開かれた。

トレーニング

フィリピンで10月にトレーニングをやる可能性についてInterfaith Center for a Culture of Nonviolence(宗教を超えた非暴力文化センター)との話し合いが続けられている。

資金集め

寄付

5月と6月の間で主に個人のドナーから174,000 米ドルの募金が寄せられた。

ピースボンド(平和債)

ピースボンドのキャンペーンを開始し、すでに1,600口が売れた。

政府からの助成金

カナダ(2件)、英国、ドイツ、ノルウェーで、提案書を政府機関が審議中。

1日分の活動

平和隊に対して1日分の賃金をカンパする「平和のための1日の仕事(Work-a-Day for Peace)」運動の第2回目の準備が始められた。9月11日には多くの場所でこれがおこなわれる。

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