非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(1)2003.10.24

スリランカ通信1号/光り輝く島スリランカから

2003年10月24日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

Field Workers

国際事務局のウェブサイトに掲載されている写真の1つ。他のフィールド・ワーカーと一緒にスリランカの空港に到着した大島みどりさん。(NPJ事務局注)

みなさま、こんにちは!
光り輝く島スリランカから第1便をお送りします。

きょうは10月24日(金)、いまコロンボ市内(事実上の首都)のサルボダヤという現地で最大級のNGOが新しく建てた(というよりまだ建築中の)センターに仮住まいをしています。NPのスリランカのオフィスはコロンボ郊外にありますが、一軒家を、事務所兼(いまのところ)チーム・マネジャーの住まいとして使っています。

きょうはまず、9月27日に到着してからのことを、ご報告させていただきます。最初の2週間は、コロンボ近郊のモラトワという場所にある、サルボダヤ・センターの本部に宿泊、研修しました。7月にタイで受けたトレーニングとは違い、ここではもっと現場で必要となる知識(紛争の歴史、現状、政治的問題、文化など)を、スリランカの人々から聴くセッションが多くありました。また現場で必要となる語学の研修も、毎日3時間ずつ行われています。4チームに分かれて現場入りするわたしたちフィールドワーカーの半分がシンハラ語を、残り半分がタミル語を学んでいます。つまり各チーム内にシンハラ語とタミル語を学ぶメンバーがいることになります。

到着後すぐに、チームが決められました。わたしは、南部のゴール、マータラ、ハンバントータを含む地域に、米国人女性とガーナ人男性(共に50歳代半ば)と共に配置されることになりました。そのほかのチームは、北部のジャフナ周辺に2人、北東部のトリンコマリー辺りに3人、東部のバティカロア周辺に3人です。フィールドワーカー以外は、NPオフィスに、プロジェクト・マネジャー、チーム・マネジャー、そして事務担当者(現地採用)がいます。

2週間の研修後3週目は、各チームが現地調査(フィールド・トリップ)に向かいました。NPスタッフが3人しかいないので、わたしたち南部チームには、現地の強力な助っ人が同行してくれました。マータラほかでは、毎日電話予約を取りながら(コロンボ以外では、街中で電話を探すのも大変です)、さまざまなNGOや地域の平和活動に協力的な個人を訪ね、5日後にコロンボに戻りました。そして今週4週目は、ここサルボダヤのセンター(最初の2週間とは別のところ)に泊まり、再度午前中を語学学習に、午後をさまざまなセッションに費やしています。来週10月27日からの1週間は第2回フィールド・トリップです。このトリップでは、前回得た情報と人脈を元に、さらに詳細に、わたしたちが、どこでどんな活動が出来るかを調べる予定です。その後コロンボに戻り、全員で最後の1週間のトレーニングを行います。

最終的にわたしたちが現場に入るのは、11月12-13日ごろ、家を探して落ち着くのは11月末ほどになるでしょう。住む場所が一定しないのは、なかなか辛いものです。また頼みの綱となるEメールの接続がなかなかできないことも、日本での生活に慣れた身としては頭の痛いことです。でも、いまここで与えられたものに満足し、感謝して毎日を過ごしたいと思っています。

最後になりましたが、ピースボートのみなさま、君島さん、大畑さんの訪問はとてもうれしかったです。またわたし以外のフィールドワーカーにとっても、日本の若者が平和活動に興味を持ち、行動している様子を知ることは、刺激になったようです。次回はNPJのみなさまの訪問を心待ちにしています!

メール環境が整うまでは不定期になりますが、またご報告させていただきます。

p.s.
国際事務局のウェブサイトに、スリランカ到着直後の写真が載っています。チェックしてみてください!

大島みどり

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