非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(6)2003.11.18

スリランカ通信6号/いよいよ本番!

2003年11月18日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

きょうは11月13日(木)、マータラ到着、いよいよ本番です。
これまで2回のフィールド・トリップで滞在したゲスト・ハウスが満室の日があったため、別の場所にやってきました。

マータラはインド洋に面した町ですが、前回のところは、海側ではなく、川に面していて、涼しい風が心地よいところでした。今回は、道路(かなり交通量の激しい)を隔ててすぐ目の前がインド洋です。

でも涼しい風はやって来なくて、夜になっても蒸し暑さは変わりません。ただ部屋は前回のところよりずっと明るく、内装も新し目なので、贅沢は言えません。もちろん早く住まい兼オフィスを探して、精神的に落ち着きたいところです。それまでは、大きなスーツケースもなるべく開けずに、こじんまりと(?)過ごすように努力しています。(単にまた荷造りするのが大変だからなのですが。)

きょう着いてから、早速前回・前々回の訪問で協力を申し出てくださった数人の方々に家探しのアドバイスを電話でお願いしました。するとなんともう2件ほど「当てがある」というお返事をもらい、さっそく明日その2件を訪ねることになりました。

北部・北東部・東部のチームがすでに、あるいは続々と家を見つけているのに内心かなり焦っていたところですが、もしかしたら、ここでは誰かに一声掛けると、すぐにこうした情報が集まる社会なのかもしれないと、今では思っています。もちろんすべてが需要にマッチした情報だとは限りませんが…。

11月15日(土)
マータラでやっと見つけたインターネットカフェでは、本当はPCの持込は断っているようですが、頼み込んで電話回線を使わせてもらえるようになりました。もちろんそのお願いした人がいるときだけ、という断りつきですが。

そんなわけでどうやらこのメールもおそらく月曜か火曜にはお送りできそうです。こんなことで精神的に楽になるというのも、以前書いたように、よいのだか悪いのだか悩むところですが、NP(非暴力平和隊)オフィスからの連絡もメール頼みの現在、このメール送受信環境は何よりも大切な状況になっています。

さて、昨日見せてもらったオフィス兼住まいの物件は場所も内装もほぼ文句のないものだったのですが(日本のものと比べてはいけません)、賃貸料が高いので、コロンボ・オフィスからOKが出るのは無理だろうと予想してします。わたしたちは、決してリッチなNGOではないのです。あと何件か紹介をしてもらえるよう、協力者の方々にお願いしています。

暑さとほこりと排ガス、そして通り過ぎる人々の興味津々のまなざし、道を渡る際の緊張(コロンボほど大きな道がないのが救い!)などで、町を歩いて帰ってくると、へとへとです。特に暑さはやはりこたえます。

「冷房の効いたオフィスで1日中働いているNGOにはなるな」とよく言われますが、もちろんわたしたちにそんな贅沢は望めませんし、またわたし自身冷房は苦手なので、そんなことは考えていません。それでもこの気候で外を歩き続けるだけは、避けたほうがよさそうです。

ほぼ毎晩頭が重いのは、軽い熱射病かもしれません。ちょっと情けないと思いつつ、いまは朝・昼・晩の3回シャワーを浴びています。日本の秋、ましてや冬の寒さなど、到底思い出せない状況です。住まいが見つかったら、一番初めに冷蔵庫を買って、冷たいお茶を何本も作り置きしておきたいというのが、ささやかなわたしの夢です。

そういうわけで、今回はたいした内容もない近況報告になってしまいましたが、フィールド(現場)での活動が始まったことをお知らせさせていただきました。

この次は、新しい住まいのご報告ができることを祈っています!

大島みどり

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