非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(29)2004.8.17

スリランカ通信29号/移動のお知らせ

2004年8月17日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

みなさまこんばんは。
大変ご無沙汰しています。お変わりありませんか?
きょうはあまり時間がないので、申し訳ありませんが、お知らせのみにさせていただきます。

9月の中旬を目処に、北東部トリンコマリー地区のMutur(ムトゥーと地元の人たちは発音しています)に移動することになりました。現在すでに3人(米国からの男性、パレスチナ/ブラジルからの女性、ポルトガルの女性)が駐在していますが、そこにあらたにわたしが加わります。Muturは、ムスリムの人々の多く住む地域です。

先週9日から12日夜までキャンディで、スリランカ・プロジェクト全体のミーティングがあり、あらたにメンバーに加わった2人とともに、(休暇中のひとりを除いて)17名が集いました。そこで、チームの再編成が行われ、以下のような変更がでました。

Jaffna:現在3名→2名
Mutur:3名→4名
Valaichchenai:3名→6名
Matara:3名→2名

現在のマータラ・チームからは、RitaがValaichchenaiへ、わたしがMuturへ、そしてFrankはマータラに残ります。マータラへは新しくメンバーに加わったナイジェリアからのKathyが入り、Frankとともに活動に当たります。

いろいろ複雑な思いがありますが、それはまた別の機会にお話させていただきます。10ヶ月住み慣れた場所を離れることは、すでに知り合いも多くなった今、とてもつらいことであることは、お分かりいただけると思います。

きょう、階下の大家さん(奥様)にお話しすると、最初は短期の移動だと思っていたらしいのですが、そうでないと知るや否や、はらはらと涙をこぼして"I am sad. I love you."と泣き出しました。わたしもとても悲しくなって彼女の肩を抱いて、"I am very sad, too. I will come back to see you!"と答えました。

新しい場所で、また関係者やコミュニティの人々を知り、そこに慣れていくのは、大変な作業だと思いますが、新しいチーム・メンバーに助けられて、がんばっていきたいと思います。せっかくスリランカに来ているのですから、ほかの地域を知り、ほかのチーム・メイトとの活動・生活を体験するのも、また楽しみです。(もちろんどこにだっていろいろな問題はあるでしょうけれど。)

明後日からスリランカ最大のNGOサルボダヤと日本のNGO「ワン・ワールド・ワン・ピープル」のジョイント・プログラム『ピース・サイクル』に参加するために、明日コロンボへ向かいます。来週マータラに戻ったら、もう少しきちんとした便りをみなさまにお送りさせていただきます。7月末に行ったキャンディのペラヘラ祭の話も書ければと思っています。

それでは、まだまだ暑い日本の夏、どうぞおからだにはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

大島みどり

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