非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(40)2004.12.28

スリランカ通信40号/スリランカ津波災害報告(2)

2004年12月28日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

ご心配してくださり、メール・電話をくださったみなさまほんとうにありがとうございます。

マータラの大家さんほか、何人かの友達に徐々に連絡が取れ始め、少しほっとしたものの、いまだに連絡の取れない方々の安否は、時間が経っているだけに、さらに心配です。ヴァルチェナイのチーム・メイトから入った、彼らの通訳の女性の家(バティカロアの町)を襲った津波のリアルな描写と、彼女が失った親戚・大切な友人・隣人たちの話に、思わず涙があふれてしまいました。

マータラのチーム・メイト、フランクとは電話で話しましたが、バスターミナルなどがあった町の中心部(海に面し、河も走っている)は、かなり壊滅状態で、ちょうど日曜の野外マーケットに来ていた人々がすべて波にさらわれたそうです。わたしも知っているあの賑わいを津波が襲ったと思うと、鳥肌がたちます。わたしたちがマータラで家探しをしていたときに泊まった(そしてマータラに来るお客様に泊まっていただいていた)ゲスト・ハウスはそのあたりにあるので、おそらく少なくとも半壊はしているでしょう。

さて、何人かの方々から、スリランカへの緊急支援を始めた団体についてお知らせをいただきました。どうもありがとうございます。もちろん今回の大地震・津波の影響は、アジア数カ国にわたっているので、スリランカ以外の国々への支援、そして海外(米国)あるいは直接スリランカへ資金を送るという情報もいただいたのですが、紙面上(メール上?)の都合もありますので、また日本での支援が容易であるという面から、わたしが夏にピース・サイクルのプロジェクトでお世話になった「ワンワールド・ワンピープル協会」(OWOP)の緊急支援を、きょうはご紹介させてください。OWOPが一緒に活動されているサルボダヤへ直接支援金を送る案内もいただいていますので、もし直接海外送金をされようとお考えの方は、お知らせください。(非暴力平和隊・日本のメーリング・リストで情報提供されています。)そのほかにも、派遣チームを送って現地の状況を調査する予定の団体などがいくつか出ているようです。

またひとつ気になったのは、さきほど事務所を訪れた協力者の若い男性が、コロンボ(シンハラ語)で、報道されているのは、南部の被害ばかりだが、東部・北部の被害もひどい、もっと公正に報道して欲しいと言っていたことです。おそらく日本の報道機関はそういうことはないのだと思いますが、英字新聞も手に入らないここで(不定期に手に入りますが、津波被害後のものはまだ届いていません)、その真偽のほどを確かめることはできませんが、日本での報道の様子を、みなさまにモニターしていただきたく、お願いいたします。

それでは下記にワンワールド・ワンピープル協会の義捐金振込先と簡単な説明をそのままコピーさせていただきますので、ご協力のほどをよろしくお願いいたします。(わたしは休暇からジャフナに戻る前の18日に鈴木さんにお会いしていますOWOPはどこのサルボダヤ・オフィスに行っても、大変信頼されている団体です。)

それでは、またご報告させていただきます。
アジア各国の被災地の人々が少しでも安心して眠れる夜が早く訪れますように。

ワンワールド・ワンピープル協会(OWOP)は、スリランカ津波被害救済の義捐金を募集しています。皆様のご支援をお願い致します。

スリランカに滞在中の鈴木会長、会員の佐々木姉妹は、直ちに現地NGO、サルボダヤと連携し、飲料水とミルクを確保、被災者に搬送を始めました。時間経過とともに被害は深刻さを増しており、緊急支援が必要です。このメールを受信された方は、友人、知人、所属メーリングリスト、ホームページに、この支援要請を流してください。

【送金先】
1.郵便口座番号:00100-0-401070
  加入者名: ワンワールド・ワンピープル協会

2.諏訪信用金庫 六斗橋支店 (普)1040714
  ワンワールド・ワンピープル協会信州支部

【更なる情報】
現地情報やOWOPについては、下記のホームページ「コミニュケーション」の「NEWSニュースにゅーす」または「しゃべり場」を開けてご覧ください。
http://www.owop.gr.jp/

大島みどり

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