クリスティーナ・シュワイツァー
プログラム・ディレクター
2005年4月25日
下記統計は、2004年/2005年冬期のスリランカのフィールド・チームのメンバーに応募した応募者の総括表に基づいて作成され、セントポール事務所で保管されている。このリストは応募者の出身国と性別のみで分析された。調べると興味を引きそうな他の情報(年齢、経験と言うような)には応募申し込み書類を分析する必要があるだろうが、その時間はなかった。しかしながら、若干の懸念はあるものの、結果にひずみを与えるほど由々しいものではないと信じる。
- そのリストに記載されている国名は、応募者が応募書類を作成した時に滞在していた国の名前であり、彼らの国籍ではない。例えば、アジア諸国から応募した欧米の名前の人が何名かいた。
- リストには性別情報は含まれておらず、名前だけでそれを推測することが不可能なケースが可なりあった。(これが、応募者総数と男性、女性の計数との不整合の理由である。)しかし、不明のケースでも双方の性に分布されているので分析は可能と私は信じる。
- リストに国名の記入されていない応募者が12名いる。
- 重複が数件ある(リストに同一応募者が二度記載されている)。私が気付いた時には、一人として計算したが、1〜2件は見過ごした可能性もある。
結果と考察
応募者総数は255人。
結果から見ると、応募者はアフリカ、アジア、北米、ヨーロッパそれぞれバランスがとれている。しかし、若干の期待はずれもあった。中米、南米、オーストラリア/太平洋地域からの候補者は極めて少数である。また、北東アジアは明らかに応募が少な過ぎ、東ヨーロッパも同様である。
応募者が募集広告を受け取った情報源についての回答はない。印象的なのは、例えばアフリカ(地域コーディネータの居ない)とラテンアメリカを比較すれば、地域コーディネーターの存在、不在とは直接の関連がなさそうである。また、応募者が多いことと活発なメンバー組織の存在との明確な関連もない。指弾する心算ではないが、例えば、非常に活発なグループを持つ日本と比較してイラン(私の知る限り、メンバーの居ない)からの応募が比較的多数なのを見るにつけてもである。
性別については、分析された住所のリストから性別を判定するのは困難であることを一応留意すれば、最も印象的なのは、明らかに男性の応募の多い南半球よりも北側の諸国(北米とヨーロッパ)の方が性差間のバランスはずっと取れているものの、北半球を含めて全ての大陸において、女性より男性の応募の方が多い事である。