非暴力平和隊・日本

Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)

1.国際非暴力平和隊、進展状況(メル・ダンカン)

国際非暴力平和隊のことを考えると、その膨大さに圧倒されてしまい易い。それで私たちは、調査・発展の過程では、それぞれの目標範囲を小規模で到達可能な課題に分割して、次の三つの分野に集中しています。

A.徹底的調査(担当スタッフ:クリスティーン・シュヴァイツァー)

  • 紛争解決の一手段としての大規模な非暴力介入
  • 非暴力平和隊によって最もうまく提供され得る特定の機能
  • 訓練方法の体系およびプログラム
  • 現地における最善のやり方
  • 組織構造
  • 補給管理の要求

B.情宣・調査活動(担当スタッフ:ディヴィッド・ハートソー、ティム・ウォリス)

  • GNPFの発展について、世界中の草の根のリーダーたちと連携する
  • 国際的に召集されるイベント(4/02)に参加するための中心的リーダーを確認する
  • 国連および他の国際的組織との関係を発展・継続させる
  • 支援してくれる政府との関係を発展させる
  • 既存の平和チームおよび平和団体との協力
  • 宗教的組織の支援を得る

C.組織的発展(担当スタッフ:メル・ダンカン)

  • GNPFの組織構造および支援活動の力量を発展させる
  • 電子通信システムを発展させる
  • 広報計画を発展させる
  • 個人的寄贈者、基金やトラストあるいは政府からの交付金を含め、資金集めの計画を発展させ実行する
  • 人事計画を建て、スーパーバイザーを雇用する
  • ボランティアに参加と調整

上記それぞれの分野では、以下の項目を含んでいる。

A.調査

最初の過程が今月末に完了したならば、調査結果を評価するために、世界中の外部エキスパートのチームが7月21〜24日に会合を開く。その分析結果は7月26〜29日の国際運営委員会に提出される。

B.情宣・調査活動

この6か月間私たちは紛争地域の人たちから、どのような非暴力の行動が機能したのか?そして、武装していない訓練された市民の国際グループからのどのような援助を彼らが必要とするのであろうか、について学んで来た。私たちのチームのメンバーは、エクァドル、コロンビア、グァテマラ、バルカン、フィリッピン、インドネシア、カンボジア、スリランカを訪れた。ディヴィッド・グラントは現在ウガンダにおり、今月の残りは中央アフリカと南アフリカを訪れる予定。これらの旅行で私たちが見聞きする教訓は、GNPFの提案を形成するまで続けられる。

C.組織的発展

交付金コーディネーターを雇用したばかりであり、資金調達コーディネーターを雇用する段階にある。このニュースレターでお判りのように、私たちは電子通信能力を発展させつつある。広報の専門家ボランティア・チームが名前付けの過程を実施しており、マーケッティングの計画を構築中である。

上記の作業は、50人のボランティアとスタッフによって実行され、国際非暴力平和隊の基礎の煉瓦を日ごとにいくつか積みあげている。積み上げるべき煉瓦はまだ大量にある。この構築を支援するために、marylou@nonviolentpeaceforceb連絡してください。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

2.資金調達コーディネーター募集

国際非暴力平和隊支援の多年にわたる資金調達キャンペーンの計画、実行ならびに評価。この業務はボランティア委員会のアドヴァィスおよび援助によってなされるでありましょう。
これは、ミネソタ州セントポール市をおける半日勤務の仕事で、採用時の給与は18,000ドル、これに手当てがプラスされる。時には出張が必要で、勤務時間には柔軟性あり。必要とされる技術および経験についての詳細な情報についてはinfo@nonviolentpeaceforce.org 宛てに連絡のこと。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

3.GNPF カナダ: ドゥアティ神父が国境でストップされた

6月9日、アメリカのミシガン・ピース・チームのピーター・ドゥアティ神父は、カナダとの国境において、以前に非暴力市民的不服従のかどで逮捕された経歴があるとの理由により入国を拒否された。この記事は、ザ・オタワ・サン新聞およびカナダ放送協会ラジオ・ニュースで報じられた。その後GNPFカナダは、カナダ議会の数人の議員に接触し、市民的不服従で逮捕された記録を所持している非暴力人権擁護者の入国を拒否しているカナダの政策を変更するために活動することについて合意を得た。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

4.日本のGNPF
(君島東彦;日本サポート・グループのコーディネーター)

  • 4月13日付けの朝日新聞は、日本国憲法の平和主義と関連付けてGNPFプロジェクトに関する記事を掲載した。
  • 4月30日:
    GNPF日本サポート・グループの集会が東京で開催された。150人以上の人々、その多くは女性と若者たち、が参加し、この活動に加わることに興味を示した。君島東彦氏(日本サポート・グループのコーディネーターで、憲法学に関する助教授)および大畑豊氏 (元PBIメンバー) が講演し、続いて参加者との討論がお こなわれた。日本サポート・グループは活動的で、潜在的可能性を秘めている。
  • 現在、GNPFの提案書およびニューズレター第1号の日本語版は、日本サポート・ グループのウェブサイトで入手できる。
  • 7月中旬:
    日本サポート・グループはGNPFの提案書についてのコメントを提出することを計画している。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

5.平和隊がインドおよびスリランカを訪問
(ディイヴィッド・ハートソー)

インド

4月に私たちがインドとスリランカを訪れている時、インド議会の前議員であるNirmmala Deshpandeは、PBIの国際評議会員であるカール・クラインに対して、インドは、平和隊の設立を援助するためならば、必要とされるボランティアや資源は何でも提供するであろうと語った。

カール・クラインと私は、ガンディー運動のリーダーや、学者、活動家、そしていろいろなNGOの代表者たちに会った。また、インドで自分たち自身のコミュニティで平和解決活動をやっているシャンティ・セナ(注:ガンディーが創始した平和隊) のメンバーおよびケララ州で芽を出しかけているPBIグループにも会った。

多数のガンディー運動の中心的リーダーは、GNPFの構築援助には全面的支援を確約し表明してくれた。そのリーダーたちには以下の方が含まれている。

  • N. Radhakrishnan博士(The Gandhi Smriti and Darshan Samitiの理事)
  • Devi Prasad(ワールド・ピース・ブリゲイドの共同設立者であって戦争抵抗者インターナショナルの前国際事務局長)
  • Rajiv Vora(ガンディー平和基金)
  • Nirmala Deshpande 夫人(アジア人民協会理事および南アジアにおける平和のための女性イニシャチヴ理事)
  • Beena Sebastian 夫人(インド友和会会長)
  • Jacob Vadakanchery(PBIのインド国内グループ創立委員)

インドがどのようにGNPFに関わることができるかについてのアイデァは非常に多く出された。

  • インドのシャンティ・セナを、GNPFの一部分として再構築する
  • インド人を募集し、ヒンズー・ムスリム間の緊張状態のような、インド国内での紛争地での非暴力平和構築作業の中で訓練する
  • 訓練された新人は、GNPFの一員として国際的に働くことができるようになるかも知れない
  • 必要が生じた時には、カシミールのようにさらに困難な紛争の解決の援助にインド 人と共に働くために、国際的ボランティアを送るよう、GNPFを招くかも知れない。
  • 特に女性と学生たちの国際非暴力平和隊への参加を企画する

ミャンマー

私たちはインドでCANV(非暴力行動ビルマ委員会)のメンバーにも会った。ビルマの民主的反対勢力の一部であり、ビルマを民主主義国に戻すことを非暴力的に支援することに係わっていて、

  • ビルマ議会から追放されたメンバーであるTint Sweがやったように、国際非暴力平 和隊に署名した人たち。
  • 国際非暴力平和隊の創設を援助し、ヴォランティアを募集しようという人たち。
  • ビルマで、国際非暴力平和隊に対する可能性のある貴重な役割を予見する人たち。
  • 推移を監視するための国際的立会い者として、国際非暴力平和隊を招こうとする人たち。

スリランカ

20年間にわたって戦争に苦しんで来たスリランカで、私たちは、スリランカでSarvodaya Shramadana運動を設立した A. T. Ariyaratne博士および現在Sarvodaya組織を指揮しているVinya Ariyaratne博士に会った。Sarvodayaは、12,000の村々の何十万の人々を活性化させるという目標を持って平和活動計画を発展させて来た。Sarvodaya運動は、以下の活動を含んでいる。

  • ガンディーの非暴力自立協同村落信用ユニオン、幼児のための幼稚園、自然のままの健康およびガーデニング計画を実現させることを企てている村落。
  • コミュニティのリーダーになるため、ならびに自分たちの村落での平和構築を手助けするように訓練された青年たちのシャンティ・セナ
  • この国を長い間苦しめて来たタミール・シンハラ紛争の中で活動的な平和構築者になろうとする信奉者たち。
  • この戦争の原因をなくすることを促進すること。
  • 精神的な内的平和、家族内の平和、コミュニティ内の平和、民族グループ間の平和、スリランカ内の平和、世界中の平和を含めた全体的なやり方で平和のために働くこと。
  • 国中の何十万の人々による平和を祈る瞑想。

今後の見通し

インドで私たちは、社会的信頼性のためのダライ・ラマ基金の理事であり、ダライ・ラマが私たちと共に働くことに関心を持っており、私たちがGNPFを創設したことで私たちを支援している、と何度も繰り返した、Rajiv Mehrotraにも会った。

私たちは、ガンディー運動のリーダーたちおよびスリランカのSarvodayaのリーダーたちから、GNPFの最初の創立大会をインドかスリランカで開催するようにとの招待を受けた。

私たちは、インドおよびスリランカへの私たちの旅行が、PBIとインドで始められたGNPFの間の協力的な相互的支援のための道を舗装するのに役立ったことを望んでいる。インドでは多くの人々が、GNPFの創設を手助けし、PBIのインド国内グループの一員であることの両方に、非常に関心を持っている。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

6.平和隊を作ることに援助を!!(メァリィ・ルー・オト)

A.あなたがご存じの方で、国際非暴力平和隊についてさらに聞きたいという方のお名前(e-mailアドレスも)をTineka@nonviolentpeaceforce.org宛にお送りください。

B.平和隊につながっているあなたの国の非暴力平和グループにご寄付を願います。国際非暴力平和隊はあなたの資金的なご支援を必要としています。どのような金額でも結構です、今日ご寄付をお願いします。それが世界を変えていくあなたの最初の踏み出しとなるでしょう。あなたのお近くのGNPFグループの名称とアドレスにつきましてはMaryLou@nonviolentpeaceforce.org宛にe-mailしてください。

C.非暴力運動についてもっと勉強してください。私たちのウェブサイトをお訪ねください。

  • 国際非暴力平和隊のための提案書をお読みください。
  • 印象的な寄付者リストを吟味して見てください。
  • 最新の平和隊ニュースと平和運動に関する学術的文書をお読みください。
  • 地域の平和グループを組織してください。
  • 重要なリンクを訪れてください。
  • 注釈につけた引用文献から多くの優れた選択の一つをお読みください。
  • www.nonviolentpeaceforce.orgを今日お訪ねください。

D.あなたの時間と才能を自発的に提供してください。この活動には一人では取りかかれません。日増しに暴力的になっている世界の中で、私たちは非暴力の心を持っている人々を必要としています。夢見る人を必要としています。もしあなたがこれをずっと読んだのであれば、あなたが夢見る人であることを意味しています。ということは、私たちはあなたを必要としているのです。

△Rumors of Peace 2001〜2004:第2号(2001年7月6日)/TOPへもどる

前号を読む|次号を読む