和訳/Letter from NP co-chairs 20030418
2003年4月18日
非暴力平和隊メンバー団体のみなさんへ
まず最初に私たちは、より良い世界を創りだそう、不正義と戦争を止めよう、と困難な活動を続けておられるみなさんに心からの挨拶と連帯を送ります。そして私たちは、まもなくその方向に向けての私たちの運動すべてに対して目覚しい寄与をもたらすであろうことを願っている非暴力平和隊の創造を支援していただいているあなたの関与に対して深く感謝します。
私たちは、インドにおける集まり以降非暴力平和隊に関連して起きたことがらを迅速にお伝えすることについてかならずしも十分ではなかったことをお詫びします。発生したことがらの山と私たちが直面した難題に、私たちは「緊急の項目に目を奪われ、重大なことがらを忘れ」てしまいました。でも私たちは仕事のやり方を改善すべく努めておりまして、今後はもっとタイミングの良い、もっとましな情報通信をお約束します。
以下はこの4か月間に起きたことがらの簡単な概要です。
- 昨年の11月末に設立総会がインドのスラジクンドでおこなわれ、非暴力平和隊が新しいNGOとして発足しました。この会合の議事録は「ISC議事録−02年11月」に添付されています。
- 総会の最後に一日だけ、新しく選出された国際運営委員会(IGC)が開かれました。その議事録は「IGC議事録− 02年12月3日」に添付されています。
- その会合において、IGCは以下の人たちからなる執行委員会を選出しました。
ティム・ウォリス(共同代表)、クラウディア・サマヨア(共同代表)、ラム・マニヴァナン、エリザベス・ロバーツおよびジョン・スチュアート、事務局長としてリン・アンダーソン、財務担当としてフィル・リター。
この執行委員会は、月一回電話会談をおこなっています。その議事録はご要望があれば送ります。 - 設立総会の2日あとで、ブルンジから来ていたモデステ・シムパイェが、設立総会からの帰国途中ケニアのナイロビ空港で拘束されたというニュースが伝えられました。数多くの手紙、世界中からの通信、誤解、ロビィ活動のあとで、最終的にモデステは釈放され、UNHCRから難民資格を与えられました。この経験は私たちに、「緊急行動ネットワーク」の時に、NPの活動家とメンバー団体はどれほど多くの活動をしなければならないのかを示してくれました。
- 設立総会の時にメンバー団体は、最初のプロジェクトとしてスリランカを選定しました。それ以来この最終準備と計画に関する事項が今年の1月から2月にかけて私たちの仕事の大半となりました。資金集めが、このプロジェクトに対する重要な難題のひとつでした。ブリュッセルとセント・ポールの両事務所のスタッフやいくつかのメンバー団体(MO)や国グループの多大な努力にもかかわらず、8月に現地に最初のチーム・メンバーを送るために必要なお金はまだ集まってはいません。
IGCと執行委員会はスリランカ・プロジェクトをもっと少ない予算で進めることができないかと計画を調べ続けています。今、私たちは、今年の9月までにはスリランカで小規模な介入をおこなうことができ、2004年の末までにスリランカに50人、という約束を果たすための条件を作り出すことができる、という見込みを持っています。これまでにスリランカ管理チームから、現地チームのメンバー募集についての案内を受け取られていることと思います。この新たな段階にあってあなたが活動的になっていただくことを望んでおります。 - 私たちは3月2日から5日までミネソタ州セント・ポールにおいて最初の国際理事会を開きました。この会議は長時間かかる難しいものでした。というのは私たちには、討論しなければならない点や、私たちのアイデンティティを創り上げることと平行して、事務作業をどのように処理していくかについて学ぶべきことがまだ山積していたからです。
私たちは、IGC会議の数日間では処理できない多くの時間と熟考を必要とする諸問題に関する三つの委員会を設置しました。これによって私たちは会議までの間活動する時間が持てるでありましょう。各委員会には、少なくとも執行委員会のメンバー、他のIGCおよびスタッフのメンバーを含みます。MOおよび他の方はこれらの委員会にe-mailを通して参加することができます。- マネージメント委員会:
資金、資金集め、職員、新たな国際事務所への移転に関連する問題について考察しリコメンデーションをおこなう
−ティム・ウォリス、リン・アダムソン、フィル・リター、オマール・ディオプおよびディック・メレ - 戦略・政策委員会:
対外関係、ワーキンググループ、広報、メンバー団体、新プロジェクト、ユース・グループに関連する問題について考察しリコメンデーションをおこなう
−ラビア・ロバーツ、ジョン・スチュワート、レナド・クバジ、マイケル・ポカワ、ヤン・キム、ディヴィッド・ハートソーおよびディヴィッド・グラント - プログラム委員会:
トレーニング、募集、配備、その他に関連する問題について考察しリコメンデーションをおこなう
−クラウディア・サマヨア、ラム・マニヴァナン、ドナ・ハワード、クリスティーネ・シュヴァィツァー、ダニエル・ハンターおよびジャン・パッション
- マネージメント委員会:
- 私たちはまた、紛争地域の中で活動的であったり、難民の人々と一緒の非暴力組織や運動を支援し、そこから学ぶ機会をNPのメンバーやスタッフに与えてくれるワーキング・グループを合併整理しました。そのようにやって行く中でワーキング・グループは、大規模なNPの配備に対する要望を評価できるでありましょう。そのワーキング・グループはまた、非暴力組織に対する信頼を築き上げ、経験を積むことでしょう。もしそれらのグループがNPの支援を必要とした時には、その移行は無理のないものとなるでありましょう。今のところ私たちは次のワーキング・グループに同意しています。
イスラエル/パレスチナ:
メンバーには、レナド・クバジ(コーディネータ)、ラム・マニヴァナン;、ジャン・パッション、ディヴィッド・グラント、ラビアとエリアス・ロバーツ、リン・アンダーソン、ハンス・シン
コリア:
メンバーには、ヤン・キム(コーディネータ)、君島東彦、ニック・メレ、キム・スンクッおよびジュン・パーク
ビルマ:
メンバーには、ラム・マニヴァナン(コーディネーター)、ラビア・ロバーツ、ラジブ・ヴォラ、ディヴィッド・ハートソー、ティンソーウェおよびラムシト
IGCのメンバーはさらに、非暴力平和隊の未来像の実現を図るために他の多くの活動に参加しています。私たちは皆さんに対して、私たちの有給スタッフおよびボランティアの全員が、インドにおける決定ならびにそれ以降の決定を実行するために一生懸命活動していることを断言します。
IGC、執行委員会ならびにスタッフはすべて、全力を挙げてスリランカ・プロジェクトを作り上げるばかりでなく、将来的にはもっと多くのプロジェクトを運用できる有能な国際的NGOとしてNPを前進させるために打ち込んでいます。
私たちの手順とやり方は、NPを、世界中の非暴力運動に対する関心を真に反映するものとし、民間人による非暴力介入を新たな規模に動かして行くためのこれらの運動を結合して引き上げる源泉である、と私たちは評価しています。
これには時間がかかるでしょうが、私たちはそのような組織を創造するために苦心していますのでしばらくの間お待ちください。そして、あなた方のご意見、関心、アイディア、要望をお寄せください。そうすれば、私たち皆にとって最善の組織を創りあげることができるでしょう。
希望と平和の中で、
共同代表 ティム・ウォリスおよびクラウディア・サマヨア