非暴力平和隊・日本

非暴力平和隊

国際登録:Rue Van Elewyck 35、1050 ブリュッセル(ベルギー)

国際運営審議会:リン・アダムソン(カナダ)、オマーDiop(セネガル)、ドナ・ハワード(米国)、ヨウン・キム(韓国)、Akihiko Kimijima(日本)、ラムー・マニヴァナン(インド)、マイケル・ポカワ(シエラレオネ/米国)、Renad Qubbaj(パレスチナ)、フィル・リッター(米国)、エリザベス・ロバーツ(米国)、クラウディアSamayoa(グアテマラ)、チャイワット・サッターアナン(タイ)、ジョン・スチュワート(ジンバブエ)、フランチェスコTullio(イタリア)、ティム・ワリス(英国)。

事務局長:メル・ダンカン

NP共同代表からの手紙:2003年6月8日

和訳/Letter from NP co-chairs 20030609

NP共同代表からメンバー団体への手紙

以下の手紙は、NP共同代表からメンバー団体への月例の手紙です。今回は遅くなりましたことをお詫びします。次号からは遅れずに出します。

手紙は英語とスペイン語で添付します。フランス語版は間もなく出します。他の文書はすべて英語だけです。翻訳版は追って出します。

Tim and Claudia

2003年6月8日

親愛なる非暴力平和隊メンバー団体のみなさま

これは、NP内部での進展ならびに私たちが現在直面している諸問題を知っていただくための月例の手紙第2号です(第1号は2003年4月20日に電子メールしました)。 私たちは、あなたがこの手紙を通して、NPにもっと関わりあって行こう、プロセスの中にもっと意見を提供できる、と感じていただけることを望んでいます。

この3月にミネソタ州セントポールで行われたIGC(国際運営委員会)の議事録(訳者注:英文で24頁もあるので、後日別便にします)を添付してありますのでご覧ください。お送りするのが遅れたことをお詫びします。今後は、より正確で簡潔な議事録作りならびに、よりタイムリーな配布を確実にして行くことを決心しています。

また、パレスチナで国際的な監視者が最近殺害されたことに関するNPの公式声明を添付してあります(訳者注:この声明は添付されていなかったが、後で送られて来ました。これも後日別便にします)。この声明は、IGC執行委員会によって合意され、私たちのニューズレターRumors of Peaceを通して私たちのリストに送られました。今度は、いかなる方法であれ、あなたがこの状況に関するあなたの憂慮を提起したり、責任ある人々に圧力を加えたりするために利用されることをお勧めします。国際人に対するこのような攻撃は、同じような活動をしているすべての組織に対して跳ね返りがあり、NPが活動するためのスペース作りに成功するためには、私たちはこのような展開と戦わなければなりません。

もう一つの添付ファィルは、私たちスタッフ一同を代表してのメル・ダンカンからの月例活動報告です。これは共同代表からのこの手紙といっしょに毎月ベースで、すべてのMO(メンバー団体)に送られるでしょう。これによって、私たちスタッフが、私たちの最初のパイロット・プロジェクトを立ち上げ、そのための資金を調達し、国際的なNGOとしてのNPを支えるために必要なインフラストラクチャーを作り続けるためにやっていることについての最新情報をみなさんにお伝えできるでしょう。

メルからの情報でお分かりいただけるように、私たちが共有しなければならない最も重要なニュースは、スリランカ・プロジェクトが資金についてのいくつかの深刻な懸念にもかかわらず前進している、ということです。セントポールのIGC会議において、私たちは、スリランカに現地スタッフを派遣し続けることができるだけの資金を用意できないうちに、スリランカへ の現地スタッフの訓練と派遣(もし必要あれば、彼らを引き揚げる)を進めることは組織として無責任である、ということに合意しました。

私たちはまだ、このプロジェクトに資金手当するために必要な好意的政府の具体的支援を得るまでには至っていないのですが、この面では好ましい進展を遂げており、この数か月のうちに

これらの資金が提供されるだろう、との想定の上で進めています。もしこの資金提供がなされなかったならば、私たちは組織として、何をなし得るか、何をなし得ないか、についていくつかの非常に困難な選択をしなければならない事態に追い込まれるでありましょう。

スリランカ・プロジェクトの前進を可能にするため、他の費用を削減する数多くの決定がすでになされています。これには執行委員会の顔を合わせての会議の延期(今のところ、早くとも9月以前に開かれることはない)と、次回のIGC会議の延期(今のところ、12月か来年の1月以前に開かれることはない)を含んでいます。

いっぽう、私たちは、電子メールと電話による対話と意思決定を改善するためにできることをすべてやらなければなりません。前回の手紙で説明したIGCの三つの委員会はまだ不完全で効果的に機能してはいませんが、少なくとも機能し始めています。私たちは、これらの委員会(ならびに他の委員会)を活動させ、透明で効果的な意思決定の手順を開発することに決定しました。私たちは今、議事録作成のためのガイドラインに合意し、まもなく会議と意思決定手順の簡素化のためのガイドラインを用意するつもりです。

共同議長として私たちは、各会議の前に議題と書類を事前配布する正式の予定表を設定しています。各会議の後の議事録についても同様です。これらのすべての手順とメカニズムが、適切に機能するまで、私たちとともにしばらく我慢してください。それには時間がかかるでしょう。

 ECIGC三年毎の総会
会議の開催毎月1回年1回3年に1回
1. 代表への議題項目提出期限-2週間-8週間-3カ月
2. 代表による議案作成、送付-10日間-6週間-10週間
3. 草稿議案に対するコメント締切り期限-1週間-4週間-6週間
4. 必要あれば、翻訳とチェック-1週間-3週間-4週間
5. 最終的な議題と提出書類送付-5日間-2週間-3週間
6. 議題に追加されるべき緊急事項開始時点開始時点開始時点
7. 会議の評価、次の議案に関する討議終了時点終了時点終了時点
8. 議事録原稿作成、代表宛てに提出+5日+2週+3週
9. 議事録翻訳とチェック+1週+3週+4週間
10. 代表から議事録送付+10日+4週+5週

次回の会議が開催される時は、インドにおけるICE以降の一年間で私たちが達成したことがら、ならびに次年度およびそれ以降に、私たちが望んでいるところにどのようにして到達するか、をレビューすることになりましょう。現時点では、その会議にかける議題はおよそ以下のようなことがらであろう、と見られます。

  • 「意志決定の体系」試案(セントポールでのIGC議事録の付録A)に基づく組織のための内規に合意すること。その内規はその後でMOによって「裁可」されなければならない。
  • 米国の国外に、新しい国際事務所を最終的に設立するための計画に合意すること。
  • 2004年度の予算および資金調達計画に合意すること。
  • 一連の基本的な職員と給与方針に合意すること。
  • スリランカ・プロジェクトの進捗状況をレビューすること。
  • イスラエル/パレスチナ、韓国、ビルマ,その他の場所における活動の可能性に関するワーキンググループからの提案について討議すること。
  • MOに対するよりベターな支援と関与の仕方ならびに、地域組織の発展について討議すること。
  • インドにおけるICE以降のあらゆるNP組織の機能を評価すること。
  • 全組織のプロ意識および有効性をさらに発展させるための他の方針、計画、および進め方に合意すること。

あなたのMOが、あなたの地域のIGCに出る代表と共に、次回のIGC会議が実り多く有効なものとなることを確実にするために、私たち皆が進んで行こうとする方向に、私たち全員を前進させるような会議にするために、どのように活動できるか、について考え始めてください。

世界で違いを創り出し始めるであろうNPの成功を祈って、

敬具

共同代表:ティム・ウォリスとクラウディア・サマヨア

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メルからの月例報告0306 (添付ファィル Stf05031.rtf)

親愛なる友へ

ここ2カ月間の私たちの仕事に関する要点は以下の通りです。

スリランカ・プロジェクト

  • 執行委員会は、6月の終わりに15人のピースワーカーのトレーニングを進めることを決めた。そして、スリランカ管理委員会は、その時点における資金状況に基づいて何人を配備することができるか(少なくとも6人)を決めるだろう。
  • 採用したプロジェクト・ディレクタ:
    ウィリアム・ノックスは、アイルランド生まれで、インド、シンガポール、ホンコン、ドイツ、エジプト、英国、およびケニアに住んだことがある。彼はここ8年間、最初はQuaker Peace and Serviceとして、最近はPeace and Community Actionとして、スリランカで過ごした。彼は英国で事務弁護士としての訓練を受けた。彼は、マネージメントと紛争解決について多くの経験を持っており、スリランカの多くの人々から尊敬されている。ウィリアムは6月1日からNPとして活動を始めた。彼へのアプローチは、ハイパーリンクで Wknox@nonviolentpeaceforce.org
  • 新人募集:
    35か国から150通の願書を受け取った。これはメンバー団体が新人募集を実行されたことを証明している。18人の応募者がタイで6月末におこなわれる査定に招待された。
  • トレーニング:
    カリキュラムは完成した。コア・トレーニングは、6月末から3週間タイでおこなわれる予定。トレーナーは、ジンバブエのGerald Gomaniと、米国のGeorge LakeyおよびタイのOuyporn Khuankaenになるだろう。
  • 現地における私たちのチームに対して支援とバックアップを提供する「緊急行動ネットワーク」を開発中である。連絡先:janpassion@aol.com
  • 事前の活動:
    Ramu ManivannanとDonna Howardは、2週間半のスリランカ滞在から戻ったばかり。彼らは、パートナー団体ばかりでなく、国中で多くのいろいろな団体や人権問題担当官や各国大使館関係者と会って来た。
  • ノルウェーのTromso大学は、このプロジェクトに対する専門的評価を提供するためのサービスを寄贈するだろう。
  • クリスティーネ・シュバイツアーは、NPの「行動基準」を作成した。この「行動基準」は意見を求めるためIGCに回覧され、現地での経験を得るにつれて手直しを続けるるべき「実行文書」として承認された。

ワーキンググループは3つの地域で活動を始めた

資金調達

  • 4月に10万ドルを調達した。最高記録だ。
  • 私たちはこれからも、かなりの額の資金を米国内で集め続ける。
  • カナダ、英国、ドイツの政府機関では、スリランカ・プロジェクトを支持する申請書は審議中である。アイルランドは断った。
  • 世界中への発表はまだ保留されているが、Peace Bond(平和債)キャンペーンが始まった。
  • サンフランシスコ・ベイエリアの米国AffinityグループはSprit Rock仏教徒センターで資金集めのイベントを組織し、350人の人を集めた。
  • この活動がいかに良い活動であるにしても、NPのチームをスリランカに展開しようとするならば、私たちは、毎月もっと多額のお金を集めなければならない!!

私たちの新しいウェブサイトは三か国語でほぼ完全です。

www.nonviolentpeaceforce.orgでご覧ください。

メンバー団体

  • ヨーロッパのMOは、オーストリアのグラーツで会合を持ち、経過、MOの役割、組織的な問題、IGC会議報告について議論し、推奨項目を作成した。
    連絡先:Rjulian@nonviolentpeaceforce.org
  • アフリカのMOは電子メールにより、今秋には開かれるであろうアフリカ協議会について 論議しているところである。
  • MOに関するワーキンググループが設立された。
    連絡先:Rjulian@nonviolentpeaceforce.org
  • メンバー団体は六大陸にあるが、最近、南極大陸のグループからNPに参加したい、との連絡を受けた。南極大陸が戦争を経験したことのない唯一の大陸であること、を彼らは私たちに思い出させる。

以上は要点に過ぎません。多くの人々が、日々Nonviolent Peaceforceをつくり上げながら、たいへん一生懸命活動しています。Peaceforceは、私たちのだれよりも、あるいは私たちの活動すべてを結合したものよりも、はるかに偉大です。私たちはこの仕事によって光栄を与えられています。

屈することなく創り上げよう

事務局長 メル

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