非暴力平和隊・日本

スリランカ復興開発NGOネットワーク2005年4月例会議事録

From: 大橋祐治
Date: Fri, 22 Apr 2005 09:16
Subject: [NPJ] スリランカ復興開発NGOネットワーク2005年4月例会議事録

事務局より送付された議事録です。

スリランカ復興開発NGOネットワーク2005年4月例会議事録

日時:2005年4月20日 14:00−
出席(順不同・敬称略):
黒田・今田(CSOネットワーク)、新石・山崎(BAJ)、南(JCCP)、福島(BHN)、川島・岩崎(自立のための道具の会)、大橋(非暴力平和隊)、鈴木(ケア・ジャパン)、若野・赤堀(JEN)、八向・石黒(JBIC)、井上・普川(PARC・記録)

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  1. 各団体・機関からの活動近況報告
    • PARC:
      ジャフナ県で漁民支援事業;津波救援として船・漁具の提供。地曳網を提供する団体がなかったため、地曳網を提供(外務省NGO支援無償と自己資金)。JBICの提案型調査で北東部の漁民支援策を調査。
    • CSO:
      JBICからの委託事業として、現地の市民社会とのネットワークに関する調査を行なっている。
    • BAJ:
      キリノッチ・バヴニヤで職業訓練・内戦被災民の生計向上プロジェクトを継続実施。アヌラーダプラ県でも国内避難民・地域住民に対する技術訓練事業を実施。マンナール県で、職業訓練センター事業に関してJICA草の根技術協力の契約を締結。津波救援としてアンパラで仮設住宅の建設、ムラティブで船外機の修理のトレーニングを実施している。
    • JCCP:
      地雷除去活動フェーズ2に入り、80名のDeminerを訓練、5月から作業開始。津波救援としてトリンコマリでの仮設住宅の建設を継続。さらにトリンコマリ、アンパラで収入機会向上、産業支援として漁船・漁具、脱穀機、機織り等の支援、職業訓練などを行なっている(ジャパンプラットフォーム)。
    • BHN:
      ゴール、マタラ、ハンバントゥタ、アンパラ等で短距離の無線網構築とFM放送局の開設などを行なっている。FM放送局は3月に開局、10時―18時に放送。
    • 道具の会:
      ドラム缶を使った炭焼きと燻製の技術訓練を行なっている。ハンバントゥタ周辺の水産大学と協力関係で行う。JBICの提案型調査に立命館大学と共同で取り組み。国際建設協力会との協力で水タンク、マイクロ発電、レンガの改良などを引き続き手がけている。
    • 非暴力平和隊:
      外国人がそこにいることが暴力に対する抑止力にする活動、市民活動家に対する同行活動などが基本。津波直後は物資輸送などにも従事。現在は、津波被災者の土地問題や物資支援などに際しての公平性のモニターなど本来の人権擁護活動にもどる。
    • ケア:
      プランテーション居住者・労働者の生活改善事業の3年目。住民の組織化がある程度できてきており、最終年として普及活動と外部との連携などが焦点になっている。閉鎖的な環境にあるプランテーション内部では、外部における社会サービスなどの恩恵が受けられないため。5月10日、現地スタッフの栗原さんが帰国報告会を開く。
    • JEN:
      セワランカと協力して、生活必需品の配布事業。その過程で心のケア事業のニーズがあることがわかり、ケア事業を開始。
    • JBIC:
      NGOとの連携を模索。世銀、ADBとともにニーズアセスメントを行い、具体的な事業について8月ころには発表する予定。
  2. スリランカ政府、大統領報道官兼救援・復旧・和解省局長との会合
     局長と有益な会合を持つことができた。信頼できる人柄であり、スリランカにて困ったことなど等があれば相談にいくことも可能。
  3. 「国別NGO研究会」事業完了報告について
     3月31日に完了し、外務省に報告。研究会としての報告書も完成。
  4. 「国別NGO研究会」報告書の配布について
     250部作成。外務省・JICA・JBICをはじめ、ネットワーク参加団体に配布する。(今回のネットワーク会合にいらっしゃらなかった団体の方は、必要部数をPARCまでご連絡ください)
  5. 外務省平成17年度「NGO研究会」公示の件への対応について
    • ネットワークNGOとして、「災害復興」というカテゴリーで申請する。
    • 研究内容:津波緊急・復興支援活動の検証作業。まず津波被害後の状況把握を行ったうえで、
      (1)津波救援に関して政府・国際機関・市民社会が果たした役割、
      (2)国際的な調整(NGO間の調整、ODAとNGO間の調整など)はどうだったのか、
      (3)災害後の和平の推進状況など、を検証していく。
      また、具体活動方針としては
      (1)WHO、UNHCRなどの国連機関、
      (2)日本赤十字など、
      (3)ジャパンプラットフォームを初めインドネシアやタイ、インドなどで救援活動に取り組んだ団体の話を聞く。「国際機関や政府、NGOなどが行なう緊急救援に関し、守るべき原則やスタンダードはどのようなものか」「緊急救援後の復興支援はどうあるべきか」などを明らかにする。
    • 申請書のラフ案を井上が書き、説明会に参加なさった南さん・新石さん・福島さんに見ていただいて、その後ネットワークの各団体にチェックしていただく。申請の締め切りは25日。
  6. ネットワークの2005年度活動内容・スケジュール・運営体制について
    • 現在ネットワークに参加していない団体で、今回の津波救援をきっかけにスリランカで活動をおこなっている団体などに、ネットワークへの参加をあらためて呼びかける。
    • 活動内容:月1回ほどの会合を持ち、(1)ネットワークとして、情報交換・意見交換を行なう。(2)スリランカの経済・社会を理解するために継続して勉強会を行なう。(3)(外務省への申請が通れば)「NGO研究会」としての調査研究を行なう。
    • 講師によびたい方々(案):以下の方々以外でも、お話を聞きたい方がいらっしゃれば、ぜひご提案ください。
       ラクシュマン氏/佐賀大学(貧困構造)、田中雅一氏(タミール地域の漁村)、足立明氏(農村)、澁谷氏(文化とカースト制度など)、執行氏(同)、足羽氏(政治)、荒井悦代氏(アジ研)、中野氏(外務省)、谷口佳子氏(農村)、JETROのスリランカ専門の方(経済)、ランカ・ノリタケの社長(←道具の会の方にお願いする)
    • 道具の会の方より:9月10−11日に、愛知万博にてブースをだし、スリランカの文化紹介などを行なう予定。
    • スリランカ・フェスティバルへの出展について
       10月15−16日。ネットワークとして参加し、展示・配布のブースを出す。参加費(6万円)は参加団体で分担する。
  7. 次回ネットワーク会合
    5月12日(木)14時〜16時。PARC2F会議室にて。
    会議のあと16時より勉強会を予定、講師依頼等はPARCで行なう。

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以上

Yuji Ohashi
・・・わたしたちは平和を求めます・・・・
dona nobis pacem

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