非暴力平和隊・日本

2005年6月理事会議事録

6月12日(日)12:30-15:00
キャンパスプラザ京都
出席(10人):安藤 博、大橋祐治、君島東彦、大畑 豊、阿木幸男、中里見博、奥本京子、小林善樹、岡本三夫、川端国世
欠席(8人):大島みどり、青木 護、青山 正、清末愛砂、城間悠子、高井 真、浅見靖仁、吉岡達也
(全員委任状提出済)
議長:安藤博  書記:大橋祐治

議題1.2004年度決算報告(説明 大畑)

(1) 決算報告書(青木理事よりMLで開示済み)、青木コメント及び大畑の要約以下の通り。
・2003年度は、カンパ収入が多く、経費も少なかったことから、71万円の剰余がありました。しかし2004年度は、42万円の赤字となっています。そして2005年4月〜5月の2ヶ月間だけでみると、25万円の赤字となっているため、残っているお金の額は、2004年3月末現在で126万円だったものが、2005年3月末現在で90万円、2005年5月末現在で52万円となっています。このままの状態で推移すると、あと2,3ヶ月で資金がなくなってしまうことも予想されます。早めの会費納入とカンパのお願いなど、至急に対策を考えなければいけないと思います。

詳細については、2003年度(2003年4月〜2004年3月)決算表決算表2005年4月〜2005年5月の決算表をご参照下さい。なお、決算表はpdfファイルになっています。

(2) 財政に関して(大畑)
・残高  2004年3月末現在 126万円
    2005年3月末現在 90万円
    2005年5月末現在 52万円

・2005年5月末現在
会費1年以上未納   11人
会費1年未満未納   60人 A
今年度今後入金予定  65人 B (06年3月までに会費切れる人)

・見込まれる収入(A+B) 約90万円(+52万=142万) (正会員、賛助会員半々と想定)

・支出
(現行) (削減案)
事務所代 月2万円×10ヶ月=20万円 →20
給与 共同代表(大畑) 5万×10=50 →30
   事務局スタッフ 10万×10=100 →50
交通費(2人分) 2万×10=20 →20
その他 30 →20
合 計 220 →140

(3) 質疑・応答

 a.会費納入管理(名簿管理にも関係)関係:

・会費納入管理が事務局の重要な業務である。
・会費未納入者に理事も多い。システムの問題(会費継続納入の時期は、毎年の会員の入会月であるが、入会月の意識は大方の会員でないと思われる。)
・会費納入を従来どおり入会月とするか、或いは年度制(年度の初めに全会員納入、但し、新規入会者については、入会の時期により年会費の一部、適当な額を納入いただく)にするか。他のNGOは半々ぐらいである。
・会費未納者には、振替用紙をニューズレター発送時(2ヶ月おき)に送っている他、毎月、会員継続と会費納入のお願いの文章と振替用紙を送付している。
・振替用紙だけ送付するのは郵送料、工数がかかる。ベストなのは、事務局で予め振替用紙に会員の必要事項を記入して、会員は郵便局へ行くだけでよいように整えておくこと。
・郵便振込みより銀行振り込みのほうが便利がよい。(手数料はかかる)

 b.経費削減問題:

・本筋は経費削減より収入増加策を検討すべき。
・この程度の経費の規模であれば通常は会員のボランテアで大半の業務をこなすのが普通である。特に編集・発送業務等の効率化を図る必要がある。(ニューズレター400部印刷、150部発送)
・ウエブサイト管理は浅見理事の下、鳥山氏が相当戦力になっている。
・インターンなどのボランテアは出来ないのか。(インターンは講座などには参加するが、今の所、業務への奉仕はあまり見られない)
・編集(レイアウト)は5月号から大畑がしている

 c.カンパ資金:

・年々、カンパが減少している。会費収入での運営が本来であるが、カンパにもっと力を入れる必要がある。適宜、カンパの要請を会員にお願いして欲しい、或いは制度化して欲しい。特に、ボーナス時期である6,12月を中心に。ニューズレターにカンパ人の名前を記載することも必要ではないか。

結論:

・経費節減、事務処理のボランテア動員については、東京在住の会員(特に理事)でどのように業務を分担できるか、6月24日午後6時からの月例会(於:白山事務所)で検討する。
・会費納入問題については、どのようなシステムを採用するかは、決められるであろう当該担当者(理事)が管理しやすい方法にする。

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議題2.FS冊子化(暫定訳の完成)・助成金関連(説明 大橋)

(1) 質疑・応答

・FS冊子化に関連し助成金を得る方策について、大畑と大橋が市民社会創造ファンドを6月10日に訪問、情報、アドバイスを頂いた。それに基づき、庭野平和財団のホームページから得られた情報を紹介。平成17年度後期助成金として8月13日締め切りで助成の申請を募集中である。金額は1件あたり100万円以下。過去の助成事例(平和構築関連活動多数あり)より,FSを活用した助成の獲得の可能性はあると思われる。
・助成金を受けるのは簡単ではない。1年間でどのような成果を出せるか目標を明示する必要があるが、FSの活用など教育がらみでは成果を説明するのが難しい。また、金額も少ない。非暴力平和隊・日本の場合は,例えば大島みどりさんを派遣してこれこれを達成するとか具体的に目標設定、成果を説明しやすい戦略を考える必要がある。プレゼンテーションには大畑氏のような経験者が行う場合説得力がある。
・数人の在東京者が相談して企画書を作りたい。企画書は数ページのものであり、これに如何に魅力的な内容を織り込むかである。庭野平和活動助成金の17年度後期の締め切りは8月13日であり、2ヶ月ある。プロジェクトを大橋中心で推進。その他、可能性がある財団には助成金を申請してはどうか。
・非暴力平和隊・日本のウエブサイトにアクセスを促進するような仕掛けは考えられないか。

(2) 結論

・助成金申請を大橋中心にプロジェクトとして取り組む。(差当り庭野平和財団に申請する)
・FS暫定版の完成は、今後の非暴力平和隊の活動にとって重要なので、並行して取り組む。

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議題3.ユース会議の件:(説明 君島)

(1) 質疑・応答

・非暴力平和隊の活動を若者に広める必要があり、国際理事会の青年代表であるマイケル・ポカワが日本での会議開催に熱心である。国際理事会としては優先順位が低いが、9条の普遍的理解と非暴力平和隊の理解を同時に広めるよい機会ではないかと考えて、君島が立命館大学の9条の会に提携して開催するよう働きかけているがまだ回答を貰っていない。今までは口頭での説明だけである。
・大規模なことは考えていない。訪日する人数は数人、費用は旅費負担が主で、宿泊費、会場費などは立命館の施設を利用できる。
・国際理事会での優先順位が低い点が気にかかる。立命館大学の9条の会だけだと広がりがない。アメリカ人は旅費持ちでよいのではないか。むしろ、9条関連では中国、韓国、その他とアジアの人たちを呼ぶべきではないか。アジアの人たちには旅費を支給する必要がある。

(2) 結論

今までは口頭での働きかけであるが、趣旨、計画の概要など具体的な計画案という形で改めて立命館大学の9条の会に提案する。

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議題4.会員獲得に向けて・・・事業案(説明 安藤)

(1) 小冊子、『スリランカにおける非暴力活動』

・ブックレットとして「スリランカにおける『非暴力平和隊』」が 作れないか(大島さんの紹介記事、ホームページ掲載の写真・地図・記事などを編集 して。学者先生・平和活動家などではなく、普通の人を対象に)。
・大島みどりさんのスリランカ報告は非暴力平和隊の活動そのものに関するものが少ないので、あらためて大島さんに書いてもらう必要がある。又、君島、大畑氏などの執筆も必要であろう。
・自主制作は販路が限定されるし、出版社に依頼すると出版者の要求は質、量共に高く、それらを満足させるには相当のエネルギーが必要である。
・結論:《小冊子、『スリランカにおける非暴力活動』》を作成する。
 われわれにとって最も重要な刊行物となるべきものであるから、出来れば、岩波ブックレットのようなかたちのものとする。安藤が、編集責任に当たる。写真など、現在あるものでは不十分であり、大島さんに「出来るだけ多くの写真、資料をと連絡する」(既に大畑さんメイル発信)。 任期終了後の大島の進退を考慮して、編集スケジュールなどを考える。手元の資料で、手作りすることも有り得ようが、広く世に頒布するため、まずは通常の出版を目指す。

(2) カンバッチの製造・販売(総会前の運営委員会で 国吉さんが試作品として 見せてくださったもの)。

質疑応答と結論:異義なし。ただ、そのデザインなどにつき具体的にアイディアを出せるものは、少なくとも京都理事会出席の7理事のなかにはひとりもいなかった。また、資金の面でも、余力無しとの判断で一致。発案者、鞍田さんに上記事情勘案の上、一任する。

(3) 物品輸入・販売(スリランカカレーのパッケージなど)。

質疑応答と結論:これも、特に反対は出ず。ただし、食品には否定的意見、多し。また、実際に誰が手がけるのかとなると、見通しは立ちにくい(NPJ財政逼迫に対処して、この先、在京理事の分担が増加する見通しの状況からして、この新たな事柄に取り組むことは、実際には考えにくい)。

(4) 「非暴力写真展・講演会の開催」<テーマ>

・NPJ賛同人の写真家、広河隆一氏が、中東の紛争地などで撮影した「暴力の現場」の写真の展示、並びに広河氏の講演を”看板”に、君島・大畑両代表、清末理事の「非暴力」スピーチを併せて構成するイベント(「目で見て わかる、聞いてわかりやすい」ものとして)。
<場所> 東京(文京区民センターなど)。
<時期> 8・15=終戦の日、あるいはその前の広島、長崎への原爆投下の日に近い日
<収益> 入場料950円(1000円より少し安く。学生は490円)で、広河氏への”薄謝”並びに会場費を十分まかない、できれば若干の”残り”を。講演記録並びに写真のパンフレットを至急作成し、GPPACなどと連携して販売に努める。

・広河氏はスリランカの写真は無いのではないか。
・写真展は通常1週間ぐらいの期間行う。スポンサーがつく。写真の拡大やパネルの制作に相当の金がかかる。既に制作済みのものはスポンサーなどの所有になっており借用料10万円ぐらい。展示写真の万一の損壊を防ぐため、見張り人を常時はりつけねばならず、アルバイトを雇うとすれば、かなり出費になる。
・お金がかかるのであれば、他の賛同人、落合恵子、大石芳野(写真家)などを検討してはどうか。 ・結論:大島みどりさん帰国時に、大島さんと一緒に講演会を持つ。講演者には“薄謝”でお願いする。

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議題5.各界賛同者の件:

下記の通り現状を確認した。【担当者・現状】

信楽峻麿(元竜谷大学学長)【鞍田・2004.2.21承諾】
神田香織(講談師)【鞍田・2004.4.9 承諾】
広河隆一【本田・2004.4.30承諾】
落合恵子(作家)【本田・2004.5.1承諾】
大石芳野(写真家)【本田・2004.7.30承諾】

浅井基文(元外交官、明治学院大教授)【岡本・継続】
姜 尚中(政治学者、東大教授)【岡本・継続】
鶴見和子(上智大学名誉教授)【岡本・継続】
西川潤(早稲田大学教授)【岡本・継続】
早坂 暁(シナリオ作家)【岡本・継続】
石田雄【阿木・辞退】
ノーマ・フィールド(シカゴ大教授)【本田・不明】
大江健三郎(作家)【鞍田・辞退】
佐高 信(評論家)【  ・不明】

結論:
・岡本さん担当の賛同者候補には今後も働きかける。
・賛同者のウエブサイトへのリンクの提案があるが、浅見さんにお願いしたい。

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議題6.国際理事会について(8月24-27日グアテマラ開催予定):説明 君島

予想される重要議案(MLのMel Duncan 5月4日付メモ参照  ML)

  • スリランカの次のプロジェクト(フィリッピン、ウガンダなど)。
  • 3年毎総会の具体化(時期、場所・・引受先の国)
  • 国際事務局としてベルギー事務所の機能をどうするか
  • GPPACでNPが認知されたことに関連
  • アジアからの新規MO:
    1. 広島の何らかの団体が加盟して欲しいとの要望がある。岡本さんが関連している広島の核兵器禁止、9条の会いずれかが加盟できないか(9条の会が望ましい)。
    2. ネパールのNGOが加盟希望

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議題7.スリランカNGOネットワークの活動(説明 大畑)

  • 15・16年度は外務省から各年300万円の補助金が出たが、17年度は出ないことになった。しかし、ネットワークとしての活動は従来どおり継続して行く。

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議題8.非暴力講座の今後の予定(説明 大畑)

  • (基本的に第一土曜日、9月から参加費800円にします)
  • 今後の予定:(案)
    8月 おさらい会(6日・土)
    9月 非暴力の経済学1「貧困の構図」北沢洋子(国際問題評論家)
    10月 非暴力の経済学2「ほっとけない 世界のまずしさ」
                   田中徹二(オルタモンド事務局長)
    11月 市民運動における非暴力 阿木幸男
    12月 なぜジェンダー教育は「攻撃」されるのか
                   中里見博(福島大学助教授)
    1月 おさらい会
    2月 紛争を超越する 奥本京子(トランセンド研究会事務局長)
    3月 ガンジー思想に基づいた自立を目指して(合宿)
                   筧次郎(スワラジ学園 学園長)

    非暴力講座にメンバーが出来るだけ参加し、質疑・応答等を通じ活性化したい。

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議題9.次回以降の理事会の日程・場所の決定

  • 9月11日(日)P.M.1:00−4:00  場所:東京 非暴力平和隊・日本 事務所

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議題10.その他

  • 理事会終了後、関西会員の会を開催、(15:15-17:30)、非暴力平和隊プロモーション・ビデオ上映後、外山聖子さんから「スリランカ・コアトレーニング報告」が行われた。トレーニングの内容が良く整理された形で具体的に紹介され、トレーニングに対する受講者の疑問・問題点、これからの課題なども率直に披露された。

以上

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