非暴力平和隊・日本

野田真紀インドネシアレポート:No.4

No.4 2002年3月28日

Apa Kabar? Baik-baik?
皆様、いかがお過ごしでしょうか?こちらに来てからも、新たに多くの方々がサポートグループに参加してくれています。支援の輪が広がっていることとの証ですね。とても、心強いです。

さて、3月に入ってから、新しいホームステイ先に移りまして、今度はアレルギーに悩まされることもなくなりました。私の他に、PBIのソフィーが滞在しています。他に、西ティモール出身の男性が2人、滞在しています。彼らは、英語を学んでいて、これからヨーロッパに勉強をしに行くそうです。家族は、良い方達ですが、子供たちはほとんど一日中、Playstationのサッカーゲームをしています。こちらではゲームに没頭している若者をよく見かけます。

3月に入ってから、新しいPBIのボランティアが3人ここジョグジャにやってきました。イギリスから、スチュアートとルース、イタリアからパウラです。来週には新たにスウェーデンから2人来る予定です。語学学校に通いチームに入る準備をしている人数は増えていますが、現地で活動をしているボランティアの数は、任期を終える方がここに来て増えているので、とても忙しいそうです。今アチェには、5人。ジャカルタには4人のボランティアが活動中です。アチェは情勢がとても不安定で、2月、3月と休みなしに働いていたそうです。それに、2週間ほど電話回線が遮断されてしまい、チームとの連絡調整に四苦八苦していたそうです。ここに来てやっとお休みが取れることになったと、チームメンバーから久々に喜びと安堵のメールが届きました。

先週、PBIのボランティアとして2年間アチェで働き、3月末で任期を終える、オランダ出身のドリーナがジョグジャにやってきました。彼女はとても愉快な方で、色々な体験談を私達に話してくれました。彼女は、PBIアチェチームの創設者の一人でもあり、とても経験豊かな方です。彼女がいなくなってしまうのは、とても残念なことです。彼女はカラオケが好きで、アチェでもよくカラオケに行ったそうです。軍隊の人たちとも一緒になったこともあり、彼女曰く、カラオケはよい社交手段だそうです。

また、先週末には私の通っている語学学校のはからいで、アチェ出身の学生を招き、ちょっとした会合を開きました。アチェの情勢について話してくれたり、アチェの文化、特にJilbab(イスラム教徒の女性が身につける顔だけ出すかぶり物)はある地区に行くと私もかぶったほうがよいとか、ビーチに行っても水着では泳げず、必ずTシャツを着て泳ぐなど話してくれました。また、バンダアチェ(PBIのオフィスがあるところ)は比較的安全だが、バンダアチェを離れると、たくさんの軍隊の監視ポイントが存在し、GAMとの衝突も耐えないとか。また、この会合の他の趣旨としては、アチェの方言を聞くことでした。アチェの方言は私が習っているインドネシア語とはまったく違うのですが、ほとんどのアチェ住民は私が習っているインドネシア語は理解できます。しかし、彼らがインドネシア語を話すと、ここジャワ島の人たちと違って、かなり話すスピードが早い!理解するのがとても大変でした。彼らとは、また会合を持つことになっています。

また、PBIが護衛的同伴のサービスを提供しているKolisi HAMのメンバーがジョグジャの大学で2ヶ月ほど勉強をしているという情報が入り、私たちPBIボランティアは彼に連絡をとり、先日会ってきました。彼は、アチェで活動をしておりましたので、PBIの他のメンバーのことをよく知っており、PBIのアチェでの存在の大きさ、重要さを話してくれました。彼は来月中旬にもアチェに戻るそうですが、その前にまた私たちとあって、色々なことを話してくれるそうです。

明日はイースターなので、学校はありません。語学学校の先生の半分はキリスト教徒なので、明日は教会に行くそうです。今週末は、特に予定はありません。先週末は、ここからバスで1時間ほど来たに行った、カリウランという町に行ってきました。カリウランは、インドネシアで最も活動が盛んな火山ムラピのふもとにある町です。カリウランは、ジョグジャよりもかなり涼しく、とても過ごしやすいところでした。ムラピはここジョグジャからも天気が良ければよく見えますが、ほとんどは、雲の隠れています。カリウランからも昼間はまったく見えなくなってしまいますが、朝早ければよく見えます。朝6時にムラピを見ましたら、もくもくと煙を出していました。ちょっと恐ろしいですよね。

日本は桜がきれいと聞きました。お花見の季節ですね。インドネシアでも、桜は「さくら」と呼ばれています。でも、桜を見たことはまだないです…

では、また。
Sampai jempa lagi

野田 真紀

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