非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(2)2003.10.25

スリランカ通信2号/やっぱり辛い

2003年10月25日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

Field Workers

国際事務局のウェブサイトに掲載されている写真の1つ。大島さんと一緒にマータラに赴任することになったのは、最後列真ん中のガーナ人男性フランク・アニムアピアさんと真ん中の列の向かって一番右の眼鏡をかけているアメリカ人女性のリタ・ウェブさんです。(NPJ事務局注)

みなさま、こんにちは。

さて、この第2便は、来週第2回のフィールド・トリップ(南部)へ発つ前にお送りしたいと思っています。現状(ゲストハウス住まい)では、フィールドからはメールは送れません。日本に居るとおそらく想像は難しいと思いますが、インターネット、メールへのアクセスは、コロンボ以外ではまだまだ至難の業です。

公衆電話を探すのさえ難しいくらいです。携帯電話はかなりのスピードで普及していますが、わたしたちはまだ持っていませんし(現地でのNGO登録などの関係)、また携帯を持っていても、電波の届かない地域も多いようです。

わたしたち11名のフィールド・ワーカーのほとんどが、やはりメールと電話を自国への連絡手段として利用しているので、この状況は、かなりのメンバーに精神的な負担となっています。わたしなどの比ではありません。

あきらめが早いのか、期待が小さいのか、神経が太いのか、よくわかりませんが、なんにつけ、わたしはあまり気にしません。食事でも、滞在するところでも、気候でも、そこにあるもの、与えられたもので、たぶんほとんどのことが間に合うような気がします。「主張が無い」と言えばそうでしょうし(特に西洋文化の中にあっては)、「それじゃ改善につながらない」と言えばそうかもしれません。難しいところです。

さて、今回はもっとみなさんが興味を持たれるだろうお話を書こうと思ったのに、また脱線してしまいました。…そう、スリランカ料理です。やっぱり辛いです。

それでも、これまで滞在したところでは、わたしたち『異邦人』を思って、かなり手加減してくれているのだろうと想像します。それでもカレー味のものがほとんどです。最初の1週間は、食べ物のせいだけではないでしょうが、口内炎ができて、辛いもの、硬いもの、フルーツなど、口に入るほとんどすべてのものに、炎症が滲みて大変でした。自炊しているならともかく、調理をしてもらっている状況では、何もできません。

食べ方ですが、現地の人々にならって、右手で食べる練習をしています。が、現地の人々のようにお皿に持ったすべてのおかずを、ごはんと一緒にまるでお団子をこねるように練り上げる(?!)のに躊躇して、どうもいまいち口に運ぶものがまとまりません。指先からボタバタこぼしながら食べているので、おそらく現地の人々は、まゆをしかめていることでしょう。(どこに行っても、給仕の人たちが、ぴったりと張り付いています!これがよけい緊張を生みます。)でも、トライしているだけ『よし』としてください。2年間のうちには、もう少しうまくなるでしょう。右手だけで、3-4種類のおかずとご飯を混ぜ合わせて(でも、これじゃあ2-3種類のおかずを作る意味がなくなりそうな気がしてしかたないのですが…)、おにぎりが作れるほどになっているかもしれません?!

それではみなさま、お元気で。
この次は早くて来週末。月曜から、再度フィールド・トリップ(南部Matara周辺)に行ってきます。

大島みどり

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