非暴力平和隊・日本

スリランカ通信(21)2004.5.14

スリランカ通信21号/メール・ アドレス変更(マータラから)

2004年5月14日
大島みどり

この通信は私の個人的な感想や考えを述べたものであり、Nonviolent Peaceforceあるいは非暴力平和隊・日本の公式見解を示すものではありません。転載・転用をご希望の際は、筆者あてご連絡ください。

みなさまこんにちは。ふたたびご無沙汰してしまいました。

日本は連休が終わったところですが、ここスリランカでも、日本でいうところの花祭り、ヴェサック祭で、5月4・5日が連休でした。5月1日はメーデーで多くの人たちが休んでいたようで、どうやら5月の初めというのは、世界的に(?)人々が休む季節なのでしょうか?(たしか10年ほど前に中国にいたときも、この季節が連休で、民族の大移動がありました。)ヴェサック祭は、日本(の花祭り)では、たしかお釈迦様の生誕日と聞いていたように思うのですが、こちら(そしてタイなど多くの上座部仏教の地)では、生誕だけではなく、悟りを得られた日、そして涅槃に行かれた日となっており、旧暦の暦で祝われます。(日本の花祭りは新暦で毎年4月8日ですね。)

シンハラ人の仏教徒が大多数を占めるここマータラでは、町中に提灯と仏教旗が飾られ、クリスマス・ツリーに飾るようなデコレーションの豆電球が家々のベランダや軒先を飾りました。わたしたちの家の大家さんも、2階のわたしたちのベランダに提灯・豆電球・仏教旗を飾りに来ましたが、1週間後のきょうになって、やっと豆電球だけがはずされました。提灯と仏教旗はまだそのままです。

さて、わたしは5月1日にヴァルチェナイからコロンボまで7時間半、コロンボから3時間半をかけて、1ヵ月半ぶりにここ、マータラに戻りました。戻ってすぐにヴェサック祭だったので、人々はお祭り気分、「仕事」という状態ではなかったこともあり、やっと今週になって活動の再開始といったところです。ただ、チーム・メイトのひとり、Ritaはまだこの先5〜6週間ヴァルチェナイにいる予定で、いまマータラはFrankとわたしだけ、そしてFrankは今週金曜から、1週間ほど休暇でスリランカを出国します。マータラ・チームがフル活動に戻るのは、もう少し先になるかもしれません。

ところで、戻ってきて早々、わたしがこれまで個人メールで利用していたAOLが故障しました。ファイルが開かないので、そこに保存しておいたすべての人々のメールアドレスを拾い出すこともできず、お手上げ状態でした。スリランカ便りをお読みくださっているみなさまのアドレスだけでも、このNPで使っているMicrosoft Outlookに移したいと、インターネット経由でAOLに接続し、手元の印刷したアドレス帳と見比べながら、根気のいる再構築作業をしばらくしていました。まだ完全には終わっていませんが、おそらくこのメールは、SL通信20までを受け取ってくださっていた方々全員に届けられるだろうと思います。あるいはもしかしたら、以前は届いていなかった方に届いてしまうかもしれません。もしそういう方がいらっしゃいましたら、こうした事情があったことを、どうぞご理解ください。そしてもし便りが不要であれば、その旨お手数ですがお知らせください。(逆に、届いていた方に届かなくなっていたら、大変申し訳ないのですが、それはどうしたらわかるのでしょう???)

そんなわけで、きょうはほんの少しの近況報告だけで終わってしまいましたが、また近々(メール/コンピュータ/頻発する停電のトラブルがなければ)、東部と南部の違いと共通点、またそれらに関して思うことなどを書かせていただきたいと思います。1ヵ月半の東部での体験は本当に貴重で、やはりいろいろな地域をこの目で見て回ることがどれほど役に立つか、しみじみ分かりました。まだ訪れていないジャフナとムートア(トリンコマリー)のNPオフィスも、ぜひ遠くない将来訪ねてみたいと思います。

それではみなさまお元気で。
モンスーンの季節になり、ときおり雨が激しく降るものの、少しも涼しくならず、キッチンの棚の中はかび臭くて困っています。一年中暑いというのは、本当に逃げ場の無い袋小路に迷い込んだ状態で、救いようがありません。日本の5月のそよ風がここまで届けばよいのに・・・。

大島みどり

△スリランカ通信(21)2004.5.14/TOPへもどる

前号を読む|次号を読む